通関とは、荷主に代わって輸出入したい貨物の内容を税関に申告し、許可を得る業務です。関税法や安全保障関連法規など専門的な法律知識が必要で、国家資格を持った当社の通関士が行います。
神戸製鋼所およびグループ会社の製品や生産に必要な原材料が主な取扱品目です。
製鉄所や発電所で使用する石炭や鉄鉱石の輸入は操業維持に直結するため、緊張感をもって業務にあたっています。
通関業は、コンプライアンスを重視することが大変重要であり、2016年の「認定通関業者(AEO)」取得を機にコンプライアンス推進体制を確立し、その後も体制の維持強化に努めており、お取引先から厚い信頼をいただいています。
Case 1
神戸製鋼やKOBELCOグループ内外からの委託を受けて機械や機械部品に関連する輸出入通関手続きを行っています。重量物貨物に関わる通関業務を得意とし、保税地域への搬入のほか、本船通関、艀中通関、他所蔵置許可場所の許可取得など税関への申請対応も行うなど、お客様のニーズに柔軟に対応しています。
また、過去に輸出入申告を行った商品のデータを実績として蓄積するシステムを導入しています。実績データを基にHSコードの自動採番機能により効率的な通関手続きをサポートしています。
豊富な貨物に関する知識と経験を活かし、各種法令(安全保障貿易管理など)を遵守し、迅速かつ適切な申告手続きを行っています。
Case 2
加古川製鉄所や神戸発電所で使用される輸入原料(石炭・鉄鉱石など)や、製品として輸出される鋼材(線材・薄板・厚板など)の通関手続きを行っています。
外航船から原料が荷卸しされる場合、通常の輸入手続きは、荷卸し後に原料ヤードやサイロ(保税地域)へ蔵置した状態で行いますが、お客様からの要請があれば税関長から承認を受けて外航船に原料を積載した状態で行うこともあります(本船通関)。