神戸製鋼 加古川製鉄所、神戸線条工場の鉄鋼生産における原材料・鉄鋼製品の荷役と輸送を行っています。鉄鋼の生産や営業担当者とお取引先との日々のタイムリーな情報連携、物流情報のDX化による輸送状況・在庫の見える化など、製鉄所・線条工場からお届け先までの輸送を一貫物流としてマネジメントすることで、物流の輸送効率化および安全・品質・お取引先満足度の向上に取り組んでいます。
海上輸送では、5隻の自社船を含めた約50隻の支配下船舶により、石灰石等の原材料および鋼材製品の輸送を行っています。また、はしけにより鋼材製品の近隣港へのはしけ運送を行っています。運送する鋼材製品は、製鉄所・線条工場から、年間350万トンを4か所の直営基地と全国62か所の委託基地を経由して、お届け先へお届けしています。
陸上輸送では、製鉄所・線条工場から直接お届け先へ年間80万トンを運送しています。このほか、直営基地・委託基地からお届け先のもとにも運送しています。製鉄所・線条工場からの製品輸送に対応するため、160台の車両を準備しています。 また、鋼材製品等の輸送の帰り便の集荷に取り組んでおり、配送効率化やCO₂排出削減にも取り組んでいます。
これらの輸送によるノウハウを活かし、重量物かつ大輸送を得意として、鉄道車両、大型サイロ、工場建設プラント等の陸上・海上輸送を組み合わせた輸送実績を多数有しています。また、これまでの輸送方法を改良・改善した新たな輸送方法の提案のほか、最新の様々な規制やルートサーベイなどによりその地域独自のルール等にも配慮した提案を行っています。
Case 1
陸上輸送では、鋼材製品(銑鉄、半製品のスラブ、厚板、薄板、線材、棒鋼)や工業製品(推進軸などの船舶用品、建設機械)といった大型重量単品の輸送を得意としています。協力会社は厚板輸送用に荷台が傾斜する傾斜荷台トレーラーといった特殊車両を有しており、製品を安全に輸送するために最適な車両での輸送プランを提案しています。
Case 2
内航船では主に神戸製鋼の鋼材製品などを輸送しています。
神戸製鋼以外のお客様の製品輸送も請け負っており、京浜・名古屋地区をはじめとする全国で輸送サービスを提供しています。
Case 3
内航船での原料輸送では、加古川製鉄所の高炉で使用する原料(石灰石、コークス)の輸送を行っています。
加古川製鉄所から京浜地区や中国地区など、全国各地への原料輸送も請け負っています。
Case 4
「物流2024年問題」や「カーボンニュートラルへの対応」として、鋼材製品のRORO船を活用したシャーシ輸送を新たなお取引先へ提案・提供しています。
効果として、CO₂排出削減はもちろんのこと、加えてお取引先からは「輸送リードタイムは伸びるが、受入準備時間が確保でき運用しやすくなった」などの副次的なメリットがあるとのお声もいただいております。社会課題への挑戦も神鋼物流の使命です。