ニュースリリース

2015年3月19日

日本鉄鋼協会より技術貢献賞を受賞

当社、取締役加古川事業所長の茱萸一真(ぐみ かずま)は、一般社団法人日本鉄鋼協会が主催する技術貢献賞(渡辺義介記念賞)を受賞しました。

 

表彰式が3月18日(水)に東京大学駒場キャンパスにて執り行われました。

 

 

【賞の概要】

日本鉄鋼協会では、鉄鋼に関する学術・技術の振興及び研究者の育成を目的として、顕著な業績を挙げた人物を表彰しています。

 

中でも技術貢献賞(渡辺義介記念賞)は、鉄鋼業の進歩・発達に多大な功績のあった人物に贈られる賞です。

 

 

【受賞概要】

受賞者は、長年にわたり冷延自動車用高強度鋼板の製造技術向上・商品開発に携わり、多大な功績を挙げた事が評価され今回の受賞に至りました。主な業績は以下の通りです。

 

1.冷延自動車用高強度鋼板の製造技術確立

 

軽量化・衝突安全性向上を目的とした高強度化要求に対し、熱延原板の造り込み技術・冷間圧延の形状 制御技術・連続焼鈍における水焼入れ技術・急速ガスジェット冷却技術を開発し、低炭素当量で溶接性とプレス加工性に優れた引張強度980MPa以上の超高強度鋼板の安定製造技術を確立した。

 

特に、1180MPa級の高強度でありながら、非常に高い加工性を有する画期的な鋼板の商品化に多大な貢献をした。

 

 

2.溶融亜鉛めっき自動車用高強度鋼板の製造技術確立

 

溶融亜鉛めっき鋼板の高強度化要求に対し、高強度鋼の製造技術開発、安定製造技術の確立に取組み、高温焼鈍技術、亜鉛浴管理技術を確立するとともに、溶接性とプレス加工性に優れた引張強度980MPa以上の溶融亜鉛めっき超高強度鋼板の安定製造技術を確立した。

 

 

【取締役加古川事業所長 茱萸のコメント】

 

鉄鋼技術者として30年目の節目の年に、日本鉄鋼協会から渡辺義介記念賞を頂いた事は望外の喜びです。

 

薄板全品種(熱延、冷延、表面処理)を担当し、鉄鋼協会の講演大会や各部会活動での他社発表を聞くに、神鋼の技術をもっと上げなければと思ってきました。そういう中で製造技術の確立を図ってきたのが冷延・溶融亜鉛めっき材の超高強度鋼板です。

 

それらを評価していただいた結果の受賞であり、諸先輩の指導や後輩、現場の協力の賜物と感謝しています。

 

以 上

 

【写真】 授賞式の様子