神鋼物流は1954 年、株式会社神戸製鋼所資材部運輸課海運係と丸谷海運商会を源流とする丸神海運株式会社から始まる。その後1968年、丸神海運株式会社が尼鉄海運株式会社を吸収合併し、神鋼海運株式会社が誕生。そして陸上輸送を担う神鋼陸運株式会社と2000 年4月に合併。さらに構内輸送を担う神鋼加古川港運株式会社が2002 年10 月に加わり、現在の総合物流会社となりました。

国内では3 つの直営基地を軸に71 カ所の物流倉庫を張り巡らせたロジスティクスネットワークを構築。お客様へ製品をタイムリーにお届けしています。また海外向けではお客様のニーズに応えて、陸・海・空を駆使したサービスを提供しています。神鋼物流は鉄鋼製品、産業機械、建設機械の輸送に長年携わってきました。リアクター、かつ大・重量物などの特殊輸送案件も取り扱い、豊富な輸送実績を有しています。お客様にとって、最も快適な物流サービスを提供します。

神鋼物流は、長年培ってきた技と現場力を結合し、部門間で共有したノウハウを武器に『物流を科学する』をテーマとし、輸送品質をたゆまず向上させてきました。例えば自動車用の線材は、段積みした際に船の揺れによって積み荷がずれ、疵(きず)がつきやすいという課題がありました。神鋼物流では、船内にモニターカメラを設置して船の揺れがもたらす積み荷への影響を観察、大学の研究室とタイアップして問題を解析し、線材の結束・梱包方法を改善することで、いまではお客様から『神鋼の線材に輸送疵(きず)なし』という厚い信頼を獲得しています。

神鋼物流の海外展開は、神鋼グループが中国やインドでの現地生産開始に呼応して、2006 年からスタートしました。現在では中国、インドそれぞれに現地法人を設立。若手社員を派遣して現地の国内・海外輸送に携わっています。さらに、神戸製鋼所とタイのミルコン社が合弁で2017年5月にスタートするタイでの特殊鋼線材の製造プロジェクトに参画し、ビレット輸送を担い、倉庫管理を含めた多角的な展開を目指します。

神鋼物流では、グローバルビジネスを担う人材育成を進め、活躍の場をさらに広げていきます。