鋼材製品本部は、（株）神戸製鋼所が生産している鋼材製品を海上輸送（内航船、外航船）、陸上輸送（トラック）、物流基地、それぞれを経由してお客さまへお届けしています。私は、神戸製鋼所との物流調整提案・料金折衝・交渉の上、契約に至る業務や、当本部における予算・中期計画の取りまとめ、プロジェクト活動の推進などを担当しています。
物流業界を取り巻く環境として「輸送能力不足」が挙げられます。その要因は船員やトラックドライバーの高齢化や成り手不足、老齢船が増えてきたことなどによるものです。
こうした課題をクリアするために、今後、船員の確保、トラック輸送を鉄道輸送に転換するモーダルシフト、船腹（船の持ち方）を考慮するなど、効率よく最適な輸送完遂を図りながら「安定輸送体制」の維持を目指します。そうすることで当本部の存在価値を高め、お客さまからの信頼を得て、さらに事業が成長していくものと考えています。
物流の６大機能といわれる「輸送」、「保管」、「包装」、「荷役」、「流通加工」、「情報システム」があり、物流会社に求められる役割はますます増えています。
当本部での取り組みは社員一人一人の意識を常に活性化し、経営資源（物流ノウハウ、船、トラック、倉庫、荷役のための免許など）を最大限に活用し、物流品質向上によって、利益確保につなげていきます。
こうしたことも踏まえて、当本部内では、顧客満足度向上を目指して、鋼材作業から船舶・トラック・物流倉庫・企画管理までの「一貫物流管理体制」のさらなる機能強化、活性化を図っています。同時に、（株）神戸製鋼所と当社各セクションと情報を共有して一体連携を強化していきます。
全社的なプロジェクトに携わる機会があり、大きな目標に向かってチャレンジしてきました。それぞれのプロジェクトで、物を動かすためのプロセスという仕事の奥深さを学べて、とてもやりがいと充実感を味わえました。自身でステップアップできている手応えも感じてきました。
もちろん、どんな仕事も一人でできるものではありません。この仕事を通してあらためて人との関わりの大切さを知り、現場力・人間力のある神鋼物流を誇りに思っています。
