Episode

エピソードで振り返る神鋼物流

当社の事業にまつわるエピソードを紹介します。

Episode 05

2018年

神戸製鋼加古川製鉄所―神戸製鉄所(現・神戸線条工場)の半製品輸送を一手に担う2隻のRORO船の運航がスタート

RORO船「Pioneer A」

RORO船「Pioneer A」

製鉄所間の輸送にRORO船が使用されるのは国内で初めて。総トン数は6249トンと従来の原料船・製品船と比べてかなりの大型。2番船の「日春丸」と合わせて月間約13万トンものビレット輸送が予定された。

特に設計では、神戸・加古川の両岸壁条件を考慮して、横方向に展開するショアランプを採用。他にも設計段階で、岸壁の長さや高さ、潮位変化データなどを徹底的に分析。船腹の開口部の位置を始め、両岸壁で最大限の荷役効率が発揮できるような船体設計が行われた。ちなみに船幅は27mと従来の原料船の約2倍。これも、キャリア走行時に船体の動揺を最小限に抑えるための工夫。

半製品運搬船(RORO船):
「Pioneer A(パイオニアエース)」、「日春丸」

●大きさ=全長102.01m、幅27m、深さ16.98m(居住甲板まで)

●重さ=総トン数6249トン、8300重量トン

●主機関=2206kw(3000馬力)×2基(阪神内燃機工業製)

●プロペラ=可変ピッチプロペラ(CPP)直径3m(かもめプロペラ製)

●発電機=400kw×4基(ダイハツ製)、最大3基使用

●航海速力=約10ノット