製鉄所間の輸送にRORO船が使用されるのは国内で初めて。総トン数は6249トンと従来の原料船・製品船と比べてかなりの大型。2番船の「日春丸」と合わせて月間約13万トンものビレット輸送が予定された。
特に設計では、神戸・加古川の両岸壁条件を考慮して、横方向に展開するショアランプを採用。他にも設計段階で、岸壁の長さや高さ、潮位変化データなどを徹底的に分析。船腹の開口部の位置を始め、両岸壁で最大限の荷役効率が発揮できるような船体設計が行われた。ちなみに船幅は27mと従来の原料船の約2倍。これも、キャリア走行時に船体の動揺を最小限に抑えるための工夫。