Greeting

ごあいさつ

70周年を迎え、すべての皆さまへの感謝とともにトップメッセージをお伝えします。

真面目で真摯な、物流のプロ集団へ

70周年の先へ、強みを磨き続ける

企業の寿命が30年と言われている中、70周年を迎えることができたのは、ひとえに、お客さまと株主の皆さまに厚いご支援をいただき、諸先輩方のご尽力が礎となってのことと、節目に際し深く感謝申し上げます。これまでの軌跡には、景気の浮き沈み、タイトな輸送状況など幾多の試練がありました。それを乗り越えられたのは、取引先や協力会社など、全てのステークホルダーの皆さまによる支えがあってのことです。

60周年からの10年、鋼材部門では関係部署ごとに部分最適にとどまっていた従来の物流管理を、受注から生産、所内、基地、お客さままでを一貫してつなぐ全体最適に取り組んでまいりました。これによりお客様満足度の向上を図ることができ、お客さま、神戸製鋼所様、当社の全てで成果を得られたと考えています。また、外販においては、受注実績を積み上げてきたかつ大貨物・重量物に加え、データセンター用の蓄電池や変圧器、路面電車の輸送といった、新たな分野に活躍の場を広げています。最適な物流を追究し、お客様満足の向上を図る――。従業員一人一人が、真摯に業務に向き合い、お客さまに寄り添う毎日を積み上げてきました。

当社は2000年代初頭に旧神鋼海運、旧神鋼陸運、旧神鋼加古川港運の3社の合併により神鋼物流という一つの会社となりました。また同時期より神戸製鋼所から鋼材の輸送に関する企画・管理業務を順次当社に移管してきました。その結果、今日では鋼材部門の物流機能はそのほぼすべてが当社に任されています。すなわちかつての物流のオペレートを任される会社から物流機能全般を任される会社にと変貌してきました。これに伴い、神戸製鋼所の指示の下に動くのではなく当社が主体的に物流のあるべき姿を考えて自ら動くことが求められるようになってきています。そうした自らが主体的に考えて動く姿勢を「やってみよう」「チャレンジしよう」という言葉で表現し、グループ全体の物流競争力強化に向けて取り組んでおり、着実に成果につなげてきています。外販においても、その成果の一つとして挙げられるのが、WCA(World Cargo Alliance)を通じて信頼ある国際フォワーダーからの受注拡大です。

70周年を迎えるにあたり、この節目を過去に振り返りつつ、新たな挑戦に向けて心を一つにする機会としたいと思います。それは専門知識を有した物流のプロのさらなる育成と物流DXの推進による見える化の仕組みづくりです。当社には互いに切磋琢磨し真摯に学び続ける多くの人材がいます。豊富な物流知識を積み上げ、独自の提案力を社全体でレベルアップを図っていく。その先にこそ、KOBELCOグループはもとより外販のお客さまから信頼を勝ち取り「神鋼物流に任せてよかった」という声につながっていくのだと信じています。皆さまへの感謝を忘れることなく、私たち神鋼物流は「真面目で真摯な、物流のプロ集団」として、これからも真っすぐにお客さまを向いて社業にまい進します。新たな歴史を作る皆さんとともに、これからの挑戦を続けてまいります。

代表取締役社長岡 欣彦